今回は、写真の仕上げに悩んでいた筆者が、
新しいカメラを手にしたことをキッカケに悩みがなくなった話です。
2022年は撮影したRAWデータの現像に迷いに迷っていた時期でした。
もしかしたら、写真を撮ることも気づかないうちに、定まっていなかったのかもしれません。
2020年に流行り病が広がり、そこから数年思うように撮影ができず、
少しバランスを崩していたようにも思います。
2022年を振り返りつつ、2023年の筆者の写真現像や編集の仕方を話していきましょう。
LightroomでのRAW現像やJPEG編集の参考にもなればと思います。
スポンサードリンク
2022年は写真の仕上げに悩んだ1年
2022年は、本当に写真をどんな風に仕上げればよいのか悩んだ1年でした。
思い返すとずっといろんなことに興味を持つことで、
現状迷い続けている状態を少しでもいいから抜け出したい姿が見えます。
ただ、9月頃からは少しずつこんなふうに写真を撮って、
写真を仕上げればいいのではと、
迷路から抜け出す道順を見つけようとしていました。
●趣味の園芸を読んで紫陽花の写真編集を研究
趣味の園芸という本を買って、紫陽花の写真をどう仕上げていくかを
この時研究しています。
花撮影が中心なので、この時は紫陽花の写真をどう表現するか
今までと違った写真の仕上げを模索しています。
紫陽花の現像レタッチ方法を筆者なりに記事にしました。
●スナップ写真をもう一度考えてみる
この本を読んでから、筆者が迷っているのは色の仕上げ方ではないかと
思うようになりました。
また同時に、スナップ撮影の表現方法を考えさせられます。
他の人の写真は、本当に学ぶことが多いですね。
●写真が気になってた方の本を読んでみた
澤村洋平さんの写真がとても気になって、
インスタグラムに載せてある写真をいろいろ見させていただきました。
昔から気になるフォトグラファーさんだったのですが、
この時はじっくり写真を見て、色使いや写真全体の仕上げを影響を受けます。
この本は、ズバリ写真の撮り方とかではなく、
自分らしい写真を考えながら、表現や感性の磨き方の考えが書いていました。
この後、澤村さんがよく撮影されている京都へ
埼玉からわざわざスナップ撮影に行ってしまいます。
●風景写真のRAW現像を1から学んでみる
夕景写真や富士山撮影を中心に、風景の写真も撮ります。
やはり、納得しない部分があったのでしょう。
こういう本まで購入して、1からRAW現像を学びました。
何か新しいことを発見できたのかはわかりませんが、
いろいろ迷っていることがわかります。
●定番のソール・ライターの本を手に入れる
「まだ見ぬソール・ライター THE UNSEEN SAUL LEITER」を手に入れました。
結構値段が高かったのですが、中の写真をいろいろ見ていくと参考になります。
やはり、迷っていたのは自分が表現したい色ということが確信しました。
新しい世代のα7R VとX-H2を手に入れて迷いがなくなった
2022年9月に富士フイルムX-H2と2022年11月にソニーα7R Vを購入。
どちらも高画素機、いや超高画素のタイプのミラーレスカメラです。
これらのカメラを撮影に使うようになって、今までの迷いがなくなりました。
もちろん、ただ単に新しいカメラを手に入れたからでなく、
悩みつつもいろいろ写真を見て、考えていくことをしていたからだと思います。
最近の高画素機の特徴の【繊細な描写】【なめらかな質感】
と最新の画像処理エンジンが、
筆者の表現したいことを可能にしてくれたと思います。
2023年の写真の仕上げの方向性と写真現像/編集について
2023年の写真の仕上げの方向性と写真現像/編集についてです。
・彩度は抑え気味
・コントラストは弱すぎず強すぎず
・色相とカラーグレーディングとキャリブレーションで色や彩度をコントロール
上記の項目を押さえながら、実際にLightroomでRAW現像をしていきます。
山中湖の富士山の写真を仕上げながら説明していきましょう。
今回はα7R V+SEL2470GM2で撮影しました。
ISO100 焦点距離25mm 絞りf11 シャッタースピード1/200秒です。
まずはトーンカーブをいじることから始めます。
軽いコントラストになるように浅くS字に調整。
中間調の明るさを少し明るくします。
色温度や色かぶり補正は、撮影する時にカメラ側で調整するので
よほど思い通りなっていない時だけ修正します。
ハイライトはマイナス方向へ。
シャドウ/白レベル/黒レベルはプラス方向に調整することが多いです。
ハイライトと白レベル、シャドウと黒レベルのバランスを見て、
コントラストが深すぎず浅すぎず調整していきます。
テクスチャ、明瞭度はほぼいじりません。
それはα7R VやX-H2で撮影すると、筆者好みにすでになっているため。
彩度は、いじらないかまたはマイナス方向にして彩度を抑えます。
彩度を抑える代わりに、HSL/カラーで色を調整していきます。
色相の調整方向は、このような感じ。
パープルやマゼンダは、桜の写真データを編集するときに
よく調整します。
カラーグレーディングは、明暗のコントラストの差をつけたり、
彩度を少し上げるときに使っています。
シャドウは、色相202にして青っぽくなるように調整。
暗い部分に適応され少し冷たいイメージにします。
中間調は、色相42にして黄色とオレンジの中間の色にし
明るい部分に適応され温かい感じにします。
キャリブレーションは、グリーン色度座標値をプラス方向へ調整しています。
この方向にすると、赤みが増し、緑がより緑へ、黄色は褪せていきます。
キャリブレーションについてはこちらの記事を参考にしてください。
ディテールのシャープは、軽めにかけるか、かけないこともあります。
シャープネスについてもα7R VやX-H2で撮影すると、筆者好みにすでになっているため。
最後にトーンカーブのパラメータを調整して完了です。
少し暗部を引き締める感じで、最後を締めくくります。
RAW現像完了しました。
そのほかの写真も公開しておきます。
まとめ
写真の仕上げに悩んでいた筆者が、
新しいカメラを手にしたことをキッカケに悩みがなくなった話でした。
決してカメラを新しくしたからでなく、いろいろ迷い悩み考えて写真に向き合います。
そんな中、自分が撮りたい写真がなんとなく見えたときに、
新しいカメラに出会い、それを引き出してくれた感じがしました。
これからも、α7R VとX-H2の2台で写真を撮っていきます。