紫陽花の葉の緑色にこだわって梅雨の季節感を演出する現像レタッチする方法

紫陽花 レタッチ RAW現像写真現像

今回は、梅雨の季節感を感じる紫陽花の葉の緑色にこだわるお話です。

梅雨の季節に咲く紫陽花は、湿気の多くジメジメした時期を爽やかな気持ちにさせてくれる存在。

紫陽花が好きなので、紫陽花の写真を撮っていれば梅雨の時期はあっという間に終わります。

筆者がこだわっているのが、紫陽花の葉の緑色の表現。

紫陽花の葉は主役ではないけど、紫陽花の鮮やかさを引き立てる名脇役です。

それでは、紫陽花の葉の緑色のレタッチ方法について話していきましょう。

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紫陽花の葉の緑色にこだわる理由

筆者が紫陽花の葉の緑色にこだわる理由についてです。

  • 紫陽花の花を引き立てたい
  • 紫陽花の葉を生き生き見せたい
  • 紫陽花の葉の緑色を深くして梅雨の季節感を出す

●紫陽花の花を引き立てたい

紫陽花の花、詳しくいうとがく(装飾花)の色は、はっきりした色の種類は少なくどちらかというと優しい控えめな色が多めです。

そこで葉の緑色を写真を仕上げる際に整えてあげて、紫陽花の花を引きたてたいと思いました。

●紫陽花の葉を生き生き見せたい

紫陽花の時期は梅雨の時期で曇りや雨が多いです。

紫陽花の写真を撮影する上では光の条件はとても悪い。

ホワイトバランスや色かぶりしないように意識しながら撮影しますが、

それでも紫陽花の葉の色が筆者が思い描く緑色にならないことがあります。

そういう時、撮影データをレタッチして紫陽花の葉を生き生き表現してきました。

●紫陽花の葉の緑色を深くして梅雨の季節感を出す

紫陽花が咲く時期はくもりや雨が多いので、

紫陽花の葉の緑色は、彩度低めで深い緑を表現すると季節感が出しやすいです。

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園芸雑誌の写真を参考にして紫陽花の葉の緑色を考える

ある園芸雑誌に出会うことで、紫陽花の葉の緑色を考えるきっかけになりました。

NHKテキスト趣味の園芸という本です。

紫陽花の葉の緑色のレタッチをする上で参考になりました。

花や草木の写真を載せている本はたくさんありますが、

実際に見たままの状態ではないですが、違和感なくレタッチされてる写真が載っていました。

花を育てたりはしないのですが、写真の仕上げの方向性を知るのに役立ちます。

同時に花の種類やいろいろな情報もあり、知識が深くなりました。

紫陽花 レタッチ RAW現像

紫陽花の葉の緑色にこだわってレタッチする方法

紫陽花の葉の緑色にこだわってレタッチする方法についてです。

特に紫陽花の葉の色に関わるこの部分に注目して調整してみました。

Lightroom Classicの【イエロー】【グリーン】【アクア】の色相。

他のアプリでも、ここの部分を調整すると紫陽花の葉の色を調整できます。

紫陽花 レタッチ RAW現像

早速、Lightroom Classicで調整していきたいと思います。

始める前に基本調整の【コントラスト-100】【彩度-10】してからスタート。

ここから、全体のバランスを取っていきます。

左側の元データを見て【露光量+0.2】にしました。

紫陽花 レタッチ RAW現像

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最終的な仕上げはこんな感じになりました。【右側の写真】

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詳細な調整はこんな感じです。

●基本補正

色温度は、日の当たらない場所だったので少し青かったので【5050】→【5250】で調整。

色かぶり補正は、少し緑に色かぶりを感じたので、【+10】→【+20】へ変更しました。

この部分は、全体の方向性に影響を与えるので慎重に考えます。

露光量、コントラスト、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルは、コントラストをしっかりつけるように調整しました。

コントラストは、一旦【-100】にしてからハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルとバランスをとりながら【-50】あたりに戻すのが、

2022年の筆者の調整方法です。

テクスチャ、明瞭度、かすみの除去は、ほんの少しの味付け。

彩度は、最初は【-10】にしています。

ここはマイナスにしておくと、HSL/カラーの部分とバランスをとりながら彩度コントロールしやすいから。

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●トーンカーブ

2022年に筆者が考えたこのプリセットを使用。

これでさらにコントラストのメリハリつけたり、バランスを取ったりします。

さらにパラメータのハイライト、ライト、ダーク、シャドウも調整。

紫陽花 レタッチ RAW現像

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●シャープネス

いかにもシャープネスかけましたにならないように調整。

半径とディテールはいろいろ試行錯誤して、筆者が仕上げる方向性にあった値にしています。

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●HAL/カラー

ここが今回の紫陽花の葉の緑色を仕上げるキモになります。

色相は、イエロー、グリーン、アクアを深い緑になるように調整。

彩度は、イエロー、グリーン、アクアはすべてマイナス方向にし、梅雨の時期の紫陽花を演出する深い緑に近づけます。

その他、ブルーの色相は好みの紫陽花の花の色に少しいじりました。

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●キャリブレーション

調整する必要はありませんが、ここは好みです。

グリーン色座標値を右側プラス方向にし、緑はより緑に、黄色は退色させ、少し緑の雰囲気を変えます。

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●カラーグレーディング

シャドウは冷たく、中間色は温かくが筆者の写真におけるカラーグレーディングの基本。

ほんの少しだけ今回は調整。

大体色相数値はこの辺りで色調補正します。

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●マスク

2つのマスクを紫陽花の写真の仕上げには使っています。

一つは、写真の周辺を暗くするマスク。

今回は露光量を【-0.3】にして周辺を暗くしました。

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もう一つは、ブラシを使います。

ボケている部分に適応させて、テクスチャを【-30】に。

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これで紫陽花の葉の緑色にこだわりながら仕上げました。

紫陽花 レタッチ RAW現像

その他同じように仕上げた紫陽花の写真。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

紫陽花の葉の緑色にこだわるレタッチ方法をしてみました。

紫陽花の花を引き立てることを考えると、大切なことだと考えています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

紫陽花の写真をRAW現像やレタッチをする上で、参考にしていただけると幸いです。

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