2018年10月1日、ピンクリボンキャンペーンの特別ライティングの東京スカイツリーを撮影しにいきました。
この日は、休日でなく月曜日で仕事が終わってから、一旦家に戻ってからカメラと三脚を持って撮影に向かいました。
普段はなかなか仕事が終わってから、撮影に行くことが少ないです。
ただ、今回はどうしても、ピンク色のライティングになる東京スカイツリーの写真を撮りたかったので頑張って行きました。
今回は、夜景撮影の話でなく、東京スカイツリーの夜景写真をLightroomを使って、現像の仕方について話したいと思います。
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夜景写真の基本的な現像の仕方
まずは、夜景写真のLightroom現像の基本的な設定をします。
撮影した状態の写真はこんな感じです。
基本補正で、コントラストをマイナス方向、ハイライトを-100、シャドウを+100、明瞭度をマイナス方向に設定します。
コントラストを-35、明瞭度を-30に設定して、現像を進めながら微調整していきます。
今回は露光量をまずは+0.85に設定しました。
ここは撮影環境で変わるので、写真の感じを見ながら調整するといいと思います。
この設定から始めると、夜景写真の現像の方向性をつかみやすいです。
明暗のメリハリをつけながら現像していく
夜景写真の基本的な設定をした後は、明暗のメリハリが足りない感じなので、特に影の部分を意識しながら現像を進めていきます。
まずは、黒レベルを-20にして写真を引き締めました。
次に、東京スカイツリーのライティングや他の光を輝かせるために、白レベルを+35にあげて光の感じを強くしていきます。
そして、自然の彩度を+35、彩度を-25に設定しました。
むしろ少し彩度を落としたほうがいい感じ仕上げられると思います。
色温度を4200あたりにして黄色い感じをなくし、青っぽくしてみました。
これで基本補正の設定は、すべて終わりました。
色相彩度輝度の設定を変えて好きな色に仕上げていく
夜景は、目立たせたい色や不要な色をハッキリと分けて色表現していくと印象に残る写真になります。
まず色相のパラメーターを設定します。
レッドをプラス方向にオレンジ寄りに、オレンジとイエローはオレンジを目立たせるようにマイナス方向にしました。
水銀灯の光の不要な色を消すために、グリーンは-100、アクアを+100に設定しておのおのの色をなくすようにしました。
東京スカイツリーのピンク色のライティングを目立たせるために、パープルを+60に設定してピンク色を目立たせることにしました。
色相の各パラメーターを変えることで、彩度を上げなくとも色をハッキリさせたり、色を抑えたりできます。
次に彩度のパラメーターを設定します。
グリーンとアクアの色は不要なので、おのおの-100にしました。
最後は、輝度のパラメーターを設定します。
東京スカイツリーのピンク色のライティングに輝きが欲しいので、パープルを+20にしてみました。
この前の基本補正のすべての設定をした写真と比べてみます。
いい感じに仕上げることができました。
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トーンカーブと明暗別色補正を調整して仕上げに磨きをかけてみた
基本補正と色相彩度輝度を調整するだけでも十分綺麗に現像を仕上げることができます。
が、さらにトーンカーブと明暗別色補正を調整していきたいと思います。
まずトーンカーブの線上に3つのポイントを設定します。
ややS字になるようにポイントを動かして、少しコントラストをつくように調整しました。
右下の四角の部分をクリックすると、各パラメーターが表示されます。
ライトを+40にして輝きを強くして、シャドウを-10にして影の部分を強くしました。
次に明暗別色補正を調整していきます。
シャドウの色相を225、彩度30にして青みを増すようにしました。
写真の下部の部分を段階フィルターを使って、少しだけ暗くして、少しだけオレンジ色を加えてみました。
最後は露光量を+1.35に調整して完了です。
東京スカイツリーの夜景写真をLightroom現像のまとめ
今回の東京スカイツリーの夜景写真は、Nikon D810+AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G EDで撮影しました。
カメラをマニュアルモードにして、ISO感度を100、絞り値はF8にして三脚を使って撮りました。
まず、現像する前の写真を丁寧に撮影しておくと、Lightroomで現像するときに綺麗に仕上げることができます。
次にLightroomでは基本補正で、コントラストをマイナス方向、ハイライトを-100、シャドウを+100、明瞭度をマイナス方向に設定します。
そして、コントラストを-35、明瞭度を-30に設定してから現像を始めると、夜景写真を仕上げる方向性が見えてきて進められると思います。
最近は、X-T2やα7R IIIのミラーレスカメラで夜景を撮影することが多くなりました。
ミラーレスカメラは、EVFで露出やホワイトバランスを現場で追い込むことができるので、D810よりも出番が多くなっています。
D810、X-T2そしてα7R IIIで、夜景写真をたくさん撮っていきます。
また、新しい表現方法が見つかりましたら、夜景写真のLightroom現像の仕方の記事を書きたいと思います。