今回は、Lightroom Classicのキャリブレーションを使って
雰囲気ある夏色の写真に仕上げるお話です。
キャリブレーションは通常あまり使わないモジュールの一つ。
どちらかといえば色の補正に使う機能ですが、
今回は積極的に色相を変える用途として使いました。
HSL、カラーグレーディングそして、トーンカーブでも
色相変えることはできます。
ただ、キャリブレーションは独特な変化をするので、
ちょっとした色のアクセントを出すには面白いと感じました。
それでは、Lightroom Classicのキャリブレーションを使って
雰囲気ある写真に仕上げる話を進めていきましょう。
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キャリブレーションについて
キャリブレーションとは、
標準値または正しい値になるように調整校正する意味。
写真だと色かぶりなどして色がおかしい場合、
通常の見た目の色に調整する時に使う機能です。
ただ、今回はこのキャリブレーションの機能を逆手に取って、
わざと色を転がして雰囲気を出していきます。
キャリブレーションで実際遊んでみました
ちょっとLightroom Classicのキャリブレーションで遊んで、
どんな風に色が変化するか確かめてみます。
色の鮮やかな百日草の写真を用意しました。
この写真は一通りLightroomで、現像処理を終わらせています。
それでは早速キャリブレーションのパラメーターを動かしていきましょう。
●レッド色度座標値-100
レッド色度座標値を-100にしてみました。
すごい色調のピンクです。
●レッド色度座標値+100
今度は反対側レッド色度座標値を+100にしてみました。
全体が黄色です。
●グリーン色度座標値-100
グリーン色度座標値を-100にしてみました。
葉や茎の色がやや黄色っぽくなります。
●グリーン色度座標値+100
今度はグリーン色度座標値を+100にしてみました。
葉や茎の色が青々しています。
●ブルー色度座標値-100
ブルー色度座標値を-100にしてみました。
葉や茎の色がちょっと汚い感じになります。
●ブルー色度座標値+100
今度はブルー色度座標値を+100にしてみました。
違和感ある緑色になります。
この極端な調整だと
あまり実際の色の調整の加減が分かりませんが、
色の変化の傾向は分かりました。
次は自分好みに調整して写真を仕上げていきます。
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キャリブレーションを使って夏色の写真を演出してみた
Lightroom classicのキャリブレーションを使って
夏色の写真を演出してみました。
わかり分かりやすいように、少しオーバーに調整しています。
【緑色/黄色/青色】が綺麗に仕上がるように変化させてみました。
今回は5枚の写真を一度RAW現像させた後に、
キャリブレーション調整させています。
●夏空と作業車
グリーン色度座標値をプラス方向へ。
青空を少し懐かしい感じに。
作業車の黄色を少しオレンジ寄りに調整しました。
●広がる百日草
グリーン色度座標値をプラス方向へ。
葉や茎をより鮮やかな緑に。
黄色い花は微妙に黄色の色が落ち着いた感じになります。
赤い花は少し赤色が強くなったように表現されました。
●青い手水花(はなちょうず)
レッド色度座標値をプラス方向へ。
青をより、青を際立たせる調整にしました。
●爽やかな夏のコキア
グリーン色度座標値をプラス方向へ。
青い空と緑のコキアをさらに鮮やかに表現。
●真夏のひまわり畑
グリーン色度座標値をプラス方向へ。
ひまわりの花を少しオレンジ色に。
ひまわりの葉と茎の緑色を深く青く調整しました。
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キャリブレーション調整の良い点とコツ
キャリブレーションを調整して自分好みの色合いにしてみました。
そこから感じた良い点とコツについて話します。
まず、キャリブレーションを調整して良い点は、
無闇に彩度をあげる必要がなくなくなりました。
色を変化させる調整として、
HSLやカラーグレーディングもありますが。
キャリブレーションは少し色を転がせて、
写真全体の色の雰囲気を変える傾向が感じられました。
次に、キャリブレーションを使いこなすコツとして、
自分が変えたいターゲット色を決めて調整すると上手くいきます。
自分の場合は、【緑色/黄色/青色】をターゲット色にして、
グリーン色度座標値を調整することが多くなりました。
ブルー色度座標値は、あまり自然な色に変化できなそうな感じがして、
出番がなさそうです。
まとめ
今回は、Lightroom Classicのキャリブレーションを使って
夏色の写真に仕上げる話をしました。
Lightroom Classicのキャリブレーション調整は
色の変化がクセがありますが、
上手く調整すると写真全体の雰囲気や色合いの
印象を変化させることができました。
写真現像や編集するときに、一味違う感じにするの有効です。
もちろん、春秋冬の季節の写真にも活用することが可能。
ちょっと、写真を仕上げるのにキャリブレーションを調整してみてください。
楽しい写真ライフになることを願っています。