今回は、桜の花の色を綺麗に春を感じさせるように現像とレタッチする話です。
桜の花の色はピンク色というイメージがありますが。
実際には、濃いピンクから淡いピンク、そしてほとんど白色やまさに白という花の色があります。
その桜が持つ花の色の魅力を引き出せるように写真を仕上げる方法を話します。
それでは、早速桜の花の写真の現像とレタッチの話をしていきましょう。
スポンサードリンク
まずは桜の種類から花の色を分析してみる
桜の種類から花の色をいろいろ分析。
下記以外にも種類がありますが、桜の種類絞りました。
桜の色というのは結構幅があるのがわかります。
そこから、桜の花の色を綺麗に仕上げる糸口を見つけましょう。
- 土肥桜
- 熱海桜
- 元朝桜
- 河津桜
- 寒緋桜
- 安行桜(大寒桜)
- ソメイヨシノ
- しだれ桜
●土肥桜
静岡県伊豆市土肥の桜。
花期は1月中旬から2月中旬。
ピンク色の紅種と薄いピンク色の白種の2種類。
寒桜の特徴の下向きに花が咲きます。
花は大きく開かない感じ。
●熱海桜
静岡県熱海市の桜。
花期は1月中旬から2月中旬。
薄いピンク色。
寒桜の特徴の下向きに花が咲きます。
花咲くのボリュームがある印象。
花は大きく開かない感じ。
●元朝桜
千葉県南房総市和田町の桜。
花期は、1月下旬から2月中旬。
薄いピンク色。
寒桜の特徴の下向きに花が咲きます。
花咲くのボリュームが少ない印象。
花は大きく開かない感じ。
●河津桜
静岡県賀茂郡河津町の桜。
花期は、2月中旬から3月上旬。
寒緋桜の色とほぼ同じか若干薄い、寒桜より濃いピンク。
絵本にある桜の色に近い。
花は大きく開き、花咲くのボリュームが大きい。
花の姿はオオシマザクラの特徴が入っています。
●寒緋桜
花期は、2月上旬。
花の色は濃いピンク。
花は下向きにさき、花咲き方はたわわに咲くという感じ。
埼玉県川口市の密蔵院に咲く台湾緋桜はさらに濃い色の桜。
●安行桜
埼玉県川口市安行の桜。
花期は、3月上旬から3月下旬。
ソメイヨシノより約10日から14日早く開花。
花の色は河津桜より若干薄く、寒桜系より若干濃い。
寒桜の特徴の下向きに花が咲きます。
花は大きく開かない感じですが、寒桜よりは花が大きい。
大寒桜とはよく似た別のものと、川口安行ではいわれています。
花期はほぼ似た時期に見頃に。
こちらは都内に咲いていた大寒桜。
●ソメイヨシノ
桜といえば定番のソメイヨシノ。
春をイメージする桜。
花期は地域が広いので、同じ関東でも1週間以上見頃が違います。
都内は3月下旬に見頃満開。
花が咲いている期間が短くあっという間という感じ。
花はとても大きく、ボリュームも満点。
花の色は淡いピンクから白色。
気温や光の加減で色のつき方や見え方が変わります。
●シダレザクラとヒガンザクラ
群馬県沼田市の桜。
発地のヒガンザクラ。
天照寺のヒガンザクラ。
どちらも花の色は淡いピンク色。
花期は4月上旬ごろ。
桜の花の色を綺麗に仕上げるアプローチの仕方
いろいろな桜の色を把握した上で現像を始めましょう。
あくまでも自然な桜の色を目指しつつ、印象的な桜の色に仕上げていきます。
色かぶり補正や彩度は使わないで好みの桜の色を調整を目指しました。
自分が重視しているのは下記の3つ。
- トーンカーブ
- HSL
- キャリブレーション
今回の写真は富士フイルムX-T2で撮影した河津桜の写真です。
まず、露光量を調整して写真の全体の明るさを整えました。
次にレンズ補正とトーンカーブを設定しました。
トーンカーブでは、コントラストと彩度の調整。
基本補正のコントラスト、ハイライト、シャドウ、白レベル、そして黒レベルを調整。
テクスチャと明瞭度は矢印の方向に調整して、少しクッキリ感とふんわり感を出します。
HSLを調整しました。
特に桜の色の調整するのに重要なパープルとマゼンダを調整。
右方向に変化させることが多いです。
ちょっとシャープネス調整をして少しクッキリさせます。
キャリブレーションを使って赤みを少し強くします。
キャリブレーションの調整は、ほとんどグリーン色座標値を右方向にしかしません。
色を転がして赤を強めに、黄色は弱くなり、青は緑よりになります。
トーンカーブのパラメータを調整して、少しコントラスト強めました。
最終調整してこんな感じになりました。
それでは比べてみましょう。
上が現像する前。
下が最終調整した写真。
いい感じに春を感じさせる自然な桜の色に仕上げることができました。
スポンサードリンク
まとめ
いかがでしたでしょうか?
彩度を上げなくても、綺麗に桜の色を鮮やかにすることができます。
人それぞれ色の好みはあると思いますが、なるべく自然に鮮やかな桜の花の色を仕上げてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
桜の写真を撮ったら、ぜひ桜の花の色を綺麗に現像やレタッチしてみてください。