曇りの日の写真を綺麗にLightroomで現像してみた

写真現像

今回は曇りの日に撮影した写真の現像の話です。写真撮影が好きな人は、天気関係なくカメラを持って撮影に行くと思います。

今年も桜の撮影にいろいろな場所へ行ってきました。春の季節は、綺麗に晴れる日が少なく、都内の満開の桜の撮影の時は、曇りの日にしか撮影に行けませんでした。

曇りの日の撮影は、はっきり言って綺麗な風景が撮れません。見たままに写っているのですが、写真としてはどうも楽しめません。

今回、曇りの日を無理やり晴れの日のようにするのでなく、Lightroomを使って曇りの日を表現しつつ写真として楽しめるような現像処理をしてみました。

さて、曇りの日に撮影した写真の現像はどんな感じになったでしょうか?

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曇りの日に撮影した写真の現像処理の方向性を考える

曇りの日に、東京都千代田区にある千鳥ヶ淵の満開の桜を撮影に行きました。Nikon D750+SP AF70-200mm F/2.8 Di LD [IF] MACROで撮影をしました。この時の写真が下記の写真なります。

曇りの日 千鳥ヶ淵 未現像

この時小雨も降っていました。見たままの風景といえばこのままなのですが、写真としては面白味がありません。自分の記憶色もほぼこのままなので、妄想色で現像していきます笑。

下記、Lightroomでの現像処理の方向性を考えてみました。

【コントラストを上げてみる】

全体的にもっさりとしているので、コントラストを上げてメリハリ感を出してみようと思いました。

【彩度を上げてみる】

曇りの日なので、青い光が強く出ているのでそれを抑えつつ、少し色鮮やかにしようと思いました。

【主題の満開の桜を目立たせる】

今回は満開の桜を撮影をするために、千鳥ヶ淵まで来たので、やはり満開の桜を引き立たせてみたいと思いました。

大きく方向性を考えたので、今度は細かくLightroomで各パレメータを設定して現像処理をしていきます。

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曇りの日に撮影した写真を現像処理してみた

まずは、現像処理がすべて終えた写真を載せました。少しやりすぎ感がある感じがしますが、満開の桜を綺麗に表現できたかと思います。

曇りの日 千鳥ヶ淵 現像完成

Lightroomの基本補正のパラメーターをまず調整していきます。

Lightroom パラメータ

露光量、コントラスト、自然な彩度、色温度の順番でパラメーターを調整してから、他のパラメータを調整しました。

パラメーターの調整は、右でも左でもいいのですが、端までめいいっぱいずらしてから、自分がいいと思った部分まで戻していく方法です。

ハイライトで空の明るさを抑えて、桜の花が目立つように白レベルを上げました。

次にLightroomの色相、彩度、輝度のパラメーターを調整していきます。

Lightroom パラメータ

自分の場合は、色相では「自分好みの色の強調と色作り」彩度では「色相で設定した色の強弱」輝度では「色相で設定した色の濃淡」として調整しています。

今回は桜の花の色を出したかったので、色相のレッドとオレンジのパラメータをマイナス方向に調整しました。

次に、円形フィルターと段階フィルターそして補正ブラシを使います。

Lightroom 段階フィルター Lightroom 段階フィルター

桜の花の部分が明るくなうように、上部と下部の部分に段階フィルターを使い、少し露光量を落としました。

Lightroom 円形フィルター

次に東京タワーのある部分の桜の花があるところに、円形フィルターを使い、周りの露光量を落としました。

Lightroom 補正ブラシ

Lightroom 補正ブラシ

さらに、空の部分とお濠の水に補正ブラシをかけました。曇りの日なので青い光が強くなるため、基本補正の色温度で色温度を高くしました。

そのため、空や水の色が黄色っぽい感じです。そこで、補正ブラシのパラメーターのカラーの部分を使って、空や水の部分に薄い水色の色をつけました。

他に空の部分の補正ブラシは、かすみの除去のパラメーターを調整して、東京タワーやビルをクッキリさせました。

次に、ディテールのパラメーターの調整していきます。

Lightroom パラメータ

シャープの適用量を「65」、ノイズ軽減の輝度を「15」に調整しました。

最後にトーンカーブのパラメーターを微調整していきます。

Lightroom パラメータ

Lightroom パラメータ

これは好みの設定ですが、自分はマット(つや消し)な感じが好きなので調整していきます。

右下のトーンカーブの小さい図をクリックすると、1枚目の画像のようになります。一番左のコントロールポイントを上方に動かし、11%のあたりまで動かすとマットな質感になりました。

そして、右下のトーンカーブの小さい図をもう一度クリックし元に戻し、ダークとシャドウを少し調整して、これで現像完成です。

曇りの日の写真を綺麗にLightroomで現像するまとめ

基本的には、コントラストを上げて、彩度を上げて、主題を目立たせるように現像をしていくと曇りの日の写真がいい感じに仕上がります。

同時に、主題以外を目立たないように抑えていくと過剰な調整にならないと思います。

同じ日に目黒川の桜も撮影しにいきましたが、同じように現像をして写真として楽しめるようにしてみました。個人的には、曇りの日の撮影は晴れの日と違った雰囲気が出るので好きです。

目黒川の桜

今回はちょっとやりすぎの感じもしますが、曇りの日で撮影しなくてはいけない時もあると思います。また、曇りの日を狙って撮影する時もあると思います。

曇りの日に撮影した写真を、少しでも雰囲気よく印象的に現像処理したいときに、参考にしていただければと思います。

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