今回は写真の彩度を加減しつつ
自然で印象的に色を調整する話です。
筆者は花をよく撮影しますが、
色の鮮やかな花は色の調整が難しかったりします。
特に赤と黄色。
花びらの質感もだそうとするとなおさらです。
いつも彩度の加減を考えてきました。
筆者はLightroom Classicを使っています。
そこでどうやって彩度調整しているのかをお話しします。
他の現像ソフトでも同じようなことができますので、
ぜひ参考にしてみてください。
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筆者の色表現をする考え方について
写真の色味を印象的にしたいのは
誰もがそう思うことだと思います。
そこで筆者はまず、撮影時に色を強めに表現したいのか
または色を弱めに表現したいのかを考えます。
花の色を強めにはっきりさせたいなら、
太陽の光が強い場所で
花の色をしっとり落ち着かせたいなら、
太陽の光が弱い場所または曇りの日を狙います。
彩度の方向性は撮影時に決めるのが、
RAW現像時スムーズに色の加減を決めることができます。
次に、なるべく彩度パラメータで調整せずに、
各色の色のバランスをとりながら、
少しずつ色を重ねていき
色に深みを持たせて表現します。
筆者は、下記のことを意識しながら、写真を仕上げています。
- 写真を違和感なく仕上げる
- 色のバランスを取る
- 色の印象を考える
写真を違和感なく仕上げる
これはとても大切で、
何か強調しすぎないように仕上げています。
シャープネスが強すぎたり
コントラストが強すぎたりなど
とにかく行き過ぎた調整をしないことを心がけます。
それにより、色表現も自然になると考えました。
色のバランスを取る
何かの色だけ目立つ感じにせず
お互いの色のバランスを見ながら
色を抑えたり、色を少し強めたりします。
色の印象を考える
実際の見た目の色だと
他の色とバランスが取れないことがあるので
色相などで色の印象を少し変えます。
例えば、緑の葉は見た目の色だと
くすんでいて印象が弱いので
色相でより緑にし彩度を下げて
馴染ませる調整をします。
Lightroom Classicでの現像での色調整の仕方について
早速実際にLightroom Classicを使いながら
色の調整について話していきましょう。
筆者は下記の項目で色を自分好みに仕上げています。
- トーンカーブ
- 基本補正
- HSL
- カラーグレーディング
- キャリブレーション
今回は、茨城県にあるひたち海浜公園の夏のコキアの写真。
この時期のコキアは、緑の色がとてもみずみずしいのです。
左がRAW現像前、右がRAW現像後になります。
●トーンカーブ
基本補正の露光量を好みの明るさに変えてから、
まずトーンカーブをから始めます。
プリセットを作っているので、それをまず割り当てます。
RGBトーンカーブは、
少しコントラスト出すために軽いS字カーブと
シャドウとハイライトは青っぽく
中間色は黄色っぽくしています。
特にシャドウを青く、中間色を黄色にすると
暗いところと明るいところのメリハリが出ます。
また、中間色を黄色っぽくすると発色が良くなります。
他に、色被りなどの色補正でも使っています。
トーンカーブのパラメータですが、
実は全体の流れで一番最後に調整しています。
シャドウの引き締めとライト部分の明るさの加減です。
●基本補正
基本補正ですが、シャドウと黒レベルを上げて
少しコントラストを浅くしています。
一方、ハイライトと白レベルは、
違和感が出ないギリギリまで抑えてます。
彩度は基本マイナス方向に調整。
自然な彩度は、プラス方向に上げることもあります。
●HSL
各色の色相/彩度/輝度を変化させて
色の印象を変えて、写真の色を仕上げていきます。
彩度はプラスにはせず、マイナス方向に調整し
色を抑えていきます。
一番気にしている色相は、
イエローをオレンジ寄りに
グリーンはさらに緑を強く
ブルーは緑よりに。
●カラーグレーディング
カラーグレーディングは、
シャドウは青っぽく、中間色は黄色っぽく調整します。
RGBトーンカーブと似たような感じです。
たまにハイライトに色相170にして緑っぽくしたり、
夕景ではハイライトに色相0で赤を少し差し込んだりします。
●キャリブレーション
キャリブレーションは、
必ず調整するわけではないですが、
グリーン色度座標値を右方向へ調整します。
赤と緑が強くなり、黄色が褪せる変化していきます。

こんな感じに仕上がりました。


同じように仕上げた他の写真も載せておきます。




まとめ
今回は写真の彩度を加減しつつ
自然で印象的に色を調整する話をしました。
まず、写真を撮るときに色の強さや雰囲気を決めて撮影します。
次に、Lightroom Classicの
トーンカーブ/HSL/カラーグレーディング/キャリブレーションの各項目で
色を調整して自分好みの色の写真に仕上げます。
前にも話したように、色だけでなく全体の調整が
なるべく自然になるようにする意識が大切です。
ぜひ彩度をうまくコントロールして、
自分好みの写真に仕上げてみてください。