今回は、親指AFを使って写真を撮る話をしたいと思います。
何のことだかあまりわからない人もいることでしょう。
普通はシャッター半押しでピントを合わせます。
親指AFは、シャッターを切る指とピントを合わせる指を別々の指にして効率よく撮影する方法です。
それでは、親指AFについて話していきたいと思います。
スポンサードリンク
親指AFについて
親指AFとは。
シャッター半押しでピントを合わせることをやめて、カメラ背面側のAF-ONボタンを親指で押してピントを合わせることです。
最初からAF-ONボタンが専用で付いているカメラとAF-ONを任意のボタンに設定しないと使えないカメラがあります。
今使っているD810とα7R IIIは、親指AFをするためのAF-ONボタンがあります。
X-T2は、押しやすい位置のAF-ON機能を任意のボタンに割り当てないと、親指AFは使えません。
●D810の親指AF
AF-ONが最初からついているだけあって、親指AFの操作はやりやすい位置にあります。
Z6やZ7は、AF-ONボタンが大きめなので、もっと親指で押さえやすい印象です。
●α7R IIIの親指AF
AF-ONが最初からついていますが、手が小さいためAF-ONボタンが離れている感じがします。
撮影に影響が出るまでの感じではないので、使っています。
●X-T2の親指AF
最初から、AF-ONボタンがありません。
AF-LボタンにAF-ON機能を割り当てました。
親指AFを使う理由
まず、親指AFにした理由。
半押しが苦手で誤ってシャッターを切ってしまうこと。
もう一つ、半押しに気を取られるあまり、構図が大きくずれてしまうこと。
結構、不器用な理由です。
一般的な親指AFにする理由は、
- 動きが速い被写体を撮影するとき
- 置きピンをするとき
- フォーカスロックするとき
- コンティニュアンスAFサーボが使える
親指AF設定について
D810では、専用のAF-ONボタンがついています。
使い始めた時から、親指AFを使っています。
今まで、シャッター半押しでピントを合わせていた、α7R IIIとX-T2も親指AFにしました。
●D810の親指AFの設定
【MENU】ボタンを押します。
【カスタムメニュー】の【aオートフォーカス】を選択します。
【a4半押しAFレンズ駆動】を選択します。
【しない】を選択します。
これでシャッター半押しでピントは合わせられなくなりました。
●α7R IIIの親指AFの設定
【MENU】ボタンを押します。
【露出2】の【シャッター半押しAEL】を選択します。
【切】を選択します。
これでシャッター半押しでピントは合わせられなくなりました。
次にAF-ONボタンの設定をします。
【操作カスタム1】の上から1番目の【カスタムキー】を選択します。
【AF-ONボタン】を選択します。
【AF3】の【AFオン】を選択します。
これでAF-ONボタンを使って、親指AFで撮影することができます。
●X-T2の親指AFの設定
【MENU】ボタンを押します。
【セットアップ】の【操作ボタン・ダイヤル設定】を選択します。
【半押しAF】を選択します。
【AF-S】【AF-C】両方ともOFFにしました。
これでシャッター半押しでピントは合わせられなくなりました。
【Fn/AE-L/AF-Lボタン設定】を選択します。
一番下の【AF-L】を選択します。
【AF-Lボタン設定】の【AF-ON】を選択します。
これでAF-ONボタンを使って、親指AFで撮影することができます。
スポンサードリンク
親指AFはスナップ写真でもっとも便利
どのシーンにおいても、親指AFを使って撮影するのに便利です。
特にスナップ写真を撮るときは、瞬時にピントを合わせて撮影できます。
シャッターを切ることが優先の場合は、とにかくAF-ONを押してピントをどこかに合わせます。
●置きピンしてとにかく待つ
浅草寺の宝蔵門の柱にピントを合わせておきました。
人の流れがいいところで、シャッターを押します。
シャッターのAF機能がないので、シャッターだけに集中できます。
●瞬間的にピントを合わせ構図を考えずシャッターを切る
後ろから自転車の気配。
瞬時に壁に親指AFでピント合わせて、シャッターを切りました。
●ピントを合わせて素早く構図を作る
ファインダー内でカモメが真ん中の時に、親指AFでピントを合わせました。
そのあと、構図を瞬時に決めました。
いつカモメが飛んでいくかわからないので、素早く撮影しました。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
親指AFを使って、効率よくピントを合わせて、構図を素早く決めて写真を撮るのが良いです。
もちろん、1枚撮影するごとに、AFを合わせていくことも楽しいです。
状況に応じて親指AFを使うと、撮影の幅が広がると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
参考にしていただければと思います。