筆者は年中花撮影をしています。
季節によって、光の強さや角度や色が違うので、
その季節にあった設定に合わせていきました。
富士フイルムのカメラのフィルムシミュレーションは
長年PROVIAを使って花撮影をしています。
2024年はもう少し花の色に忠実に記録してみようと考えました。
フィルムシミュレーションを色の雰囲気で変える思考でなく
光をどう捉えて表現してくれる思考に変えます。
そうすると、花撮影で使うフィルムシミュレーションが見えてきました。
今回は、日差しの強い季節に花撮影に適した
フィルムシミュレーションを選んでみます。
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長い間使ってきたPROVIAについて
定番のフィルムシミュレーションといえば、PROVIA。
他社メーカーのカメラで言えば、標準の位置付けです。
でも少し違う感じがしました。
どこか記憶色で、彩度が上がっていて少し派手な印象です。
空の青の色については、見た目の空の色ではありません。
夕景の色表現もどこかこうだったら綺麗だなという
少し想像が入った色味になります。
この表現がダメというわけでありませんが、
花撮影においては、
見た目に忠実な色表現を求めて
違うフィルムフィルムシミュレーションを探し始めたわけです。
階調と肌色の柔らかさを表現するPRO Neg.Stdに注目する
FUJIFILM画質完全読本という本があるのですが、
もう一度フィルムシミュレーションについて読んでみました。
また、FUJIFILM公式には、PRO Neg.Stdについて説明があります。
プロ用ネガフィルム「PRO160NS」がベース。
諧調と肌色の柔らかさが特徴で、作りこまれたライティングでのポートレート撮影に適しています。
また、ニュートラルな諧調により、撮影後に画像加工を行う際にも最適なフィルムシミュレーションです。
ポートレートでの撮影に適しているようですが、
花の撮影においても適しているのではないかと考えました。
日差しの強い時期の花撮影にPRO Neg.Stdを選んだ理由について
日差しの強い時期の花撮影にPRO Neg.Stdを選んだ理由は次の通りです。
- 強い日差しでも花びらや葉の表面をうまく捉えて記録できる
- 色表現が忠実で花の色を見た目に近い記録ができる
- 色が抑えめで写真編集がしやすい
●強い日差しでも花びらや葉の表面をうまく捉えて記録できる
強い光でも肌を綺麗に表現できることから、
花びらや葉の表面も綺麗に表現できるのではないかと推察し
PRO Neg.Stdを選びました。
●色表現が忠実で花の色を見た目に近い記録ができる
花の色は、その場で見た色で記録したいため
色表現に忠実なPRO Neg.Stdを使うことにしました。
特に深い赤バラは色相が変化せずに
綺麗に写真にできると思います。
●色が抑えめで写真編集がしやすい
色が控えめであとで写真編集がしやすく、
また花の色が赤や黄色は色飽和しにくい
PRO Neg.Stdを選びました。
実際の撮影では、X-H2の設定でカラーを+2にして彩度を上げています。
このくらいが見た目の花の色に近く表現できました。
実際にPRO Neg.Stdを使って花撮影した写真について
実際に日差しの強い日にバラの花を撮影してみました。
花びらや葉の質感がいい感じに表現され、
色も見た目にほぼ一緒で忠実に色表現していると感じました。
まとめ
日差しの強い季節にPRO Neg.Stdを使ってバラの花の撮影してみました。
思った以上に撮影しやすかったのと、
写真の編集もやりやすく自分の好みの写真に仕上げることができます。
PRO Neg.HIというフィルムシミュレーションもあり
こちらはくもりや雨の日の撮影に良さそうな感じがしました。
ぜひ花撮影をしている人は、PRO Neg.Stdを試してみてください。