
幸手権現堂堤へ曼珠沙華の撮影に行ってみた
2016年9月25日、埼玉県幸手市にある権現堂堤の曼珠沙華を撮影しに行きました。同じ埼玉県日高市にある巾着田(きんちゃくだ)や茨城県常総市にある浄土宗寺院、弘経寺(ぐきょうじ)の曼珠沙華の撮影も予定してました。しかし、天気があまり良くない日が続いたので、今年は巾着田や弘経寺の曼珠沙華の撮影へ行くことを断念しました。さて、埼玉県幸手市の権現堂堤の曼珠沙華の撮影はどうだったでしょうか?
まずは権現堂の名前の由来をずっと気になっていた
埼玉県幸手市の権現堂堤を訪れている前に気になっていることがありました。それは権現堂という名前の由来です。権現堂というお堂は近くにありません。ただ、明治期の神仏分離令(寺院と神社を分けること)で、権現という名は禁止されたため、近くの神社を指してそう呼ばれていたのかもと予想をしました。
よく調べてみると、熊野権現、若宮権現、白山権現という三つの権現を合祀した古い鎮守の事を言ったようで、権現堂の名前が付けられました。それが権現堂堤の近くにある熊野神社を指していました。
早起きをして権現堂堤へ曼珠沙華の撮影に向かいました
撮影当日はいつもの早起きで、朝6時30分に埼玉県越谷市の自宅を出発し、東武線の新越谷駅で電車に乗り幸手まで25分かかりました。幸手駅から権現堂堤まで徒歩30分の道のりがありましたが、幸手の町を楽しみたかったので歩いて向かいました。
撮影が終わったら、また幸手駅まで歩いて戻るつもりで、帰りに寄る予定の幸手宿にある浄土宗寺院、聖福寺の場所や、先ほどの熊野神社の場所を確認しながら、権現堂堤を向かいました。何キロも何時間も歩く撮影するスタイルなので、全く余裕30分の道のりでした。
権現堂堤の一面に曼珠沙華の赤が広がっていた
埼玉県幸手市にある権現堂堤の曼珠沙華は、9月中旬から10月初旬にかけて咲きます。満開時には、300万本の曼珠沙華が真っ赤に咲き誇ります。実は9月10日に、権現堂堤の曼珠沙華の様子を見に来ていました。その頃はほんのすこしだけ曼珠沙華が咲いていました。まだまだ満開までは先のように感じました。
そうして、朝7時30分に権現堂堤に到着しました。今回はNikon D750とD810の2台の一眼レフカメラを持って行きました。D750には、標準ズームレンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRを取り付け、D810には、花の撮影には定番になってる望遠ズームレンズTAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD [IF] MACRO を取り付けて撮影を行いました。
曼珠沙華の咲き誇る道のりを歩いて進みます。道の斜面一面に遠く遠くまで、曼珠沙華が咲いてまるでレッドカーペットのように続いていました。
遠くから曼珠沙華を撮影するのもいいですが、やはり望遠ズームレンズTAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD [IF] MACROで曼珠沙華をアップで撮影するのが楽しかったです。
時間が経ってくると曼珠沙華を撮影するために一眼レフカメラを持った人たちや鑑賞を楽しむ人たちが増えてきました。
ここ権現堂堤に来た時は陽が照っていなかったのですが、太陽の光が当たるようになった曼珠沙華の風景を撮影し、権現堂堤を後にしました。
権現堂堤の近くにある清保堂、水神社と熊野神社に寄ってみた
帰りも30分歩いて幸手駅まで戻ります。権現堂堤にあった清保堂に寄って、案内板の内容を読んでみました。熊野山正智院はたぶん現熊野神社のことだと思います。
水神社と先ほどの熊野神社に寄ってみることにしました。まず、水神社は権現堂堤から南東に歩いて行くとこじんまりとありました。
次に県道267号線に戻って南西に歩いてしばらくすると、熊野神社がありました。地図で見ると熊野権現社となっていました。権現堂の地名の由来の場所です。気になっていたことが解決でき良かったです。お堂の社額には、熊野三社大権現と書かれておりました。今は熊野神社だけになっていました。
幸手宿にある浄土宗寺院聖福寺を訪れてみた
熊野神社から幸手宿へ戻ってきました。枡形の直角の道を曲がったすぐに浄土宗寺院、菩提山東皐院聖福寺(ぼだいさんとうこういんしょうふくじ)を訪れました。ご本尊は運慶作の阿弥陀如来です。
聖福寺は、徳川三代将軍家光が日光社参拝の時に、将軍の休憩所として使用したり、天皇の例弊使や歴代の将軍が18回にわたり休憩した場所でした。聖福寺の勅使門は、菊の家紋が彫られており、例幣使以外通ることができなかったようです。
勅使門の山号の額は、菩提山の文字の山の字が山の絵になっていました。
聖福寺本堂を正面と角度をつけて撮影しました。埼玉県内でも大きい本堂だと思います。左隣には、聖福寺運営の幸手さくら幼稚園があります。本堂前が幼稚園の園庭になっていました。昔、僕も浄土宗の幼稚園に通っていたことを思い出しました。
最後、梵鐘(ぼんしょう)に南無阿弥陀仏と刻まれた鐘楼をいい角度で撮影し、聖福寺を後にしました。また素敵な浄土宗の寺院を見つけることができました。
埼玉県幸手市にある権現堂堤の曼珠沙華のまとめ
今回の埼玉県幸手市の権現堂堤の曼珠沙華の撮影は、とても満足しました。いい感じに権現堂堤の曼珠沙華を撮影できたことも良かったですが、自分の目で曼珠沙華が遠くのほうまで咲いている風景を観れたことが一番印象に残りました。
埼玉県幸手市の権現堂堤は、季節ごとにいろいろな花が咲いています。春は桜と菜の花、梅雨の時期は紫陽花、秋は曼珠沙華、冬は水仙が咲きます。来年は、桜の季節にまた権現堂堤へ撮影に来ようと思っています。ぜひ機会がありましたら、埼玉県幸手市の権現堂堤の曼珠沙華を見に訪れることをおすすめします。
スポンサードリンク